ICカードのフェリカとマイフェアって何が違うの?

こんにちは!いつも研美社をご利用いただき、ありがとうございます。

今回の記事では、当社でもお問い合わせの多い
「FeliCa(フェリカ)とMIFARE(マイフェア)の違い」
について分かりやすく解説します。

どちらも非接触型ICカードに使用される代表的なICチップですが、開発元や価格、セキュリティ機能、用途などに違いがあります。

FeliCaとMIFAREのどちらを選べばよいか迷っている方や、社員証・入退室管理カードの追加発行を検討している方は、ぜひ参考にしてください。


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FeliCaとMIFAREはどちらも非接触型ICカードの仲間

はじめに、FeliCaもMIFAREも、非接触型ICカードに使用されるICチップの仲間です。

大きな違いの一つは、ICチップを開発・提供しているメーカーです。

自動車で例えると、トヨタとフォルクスワーゲンのように、同じ自動車というカテゴリーに属していても、メーカーや仕様が異なるイメージです。

FeliCaとは?

FeliCaは、ソニーが開発した非接触ICカード技術です。

日本では、Suica・ICOCA・PASMOなどの交通系ICカードや、電子マネー、社員証、会員証などに広く使用されています。

交通系ICカードにFeliCaが採用されている理由の一つが、処理速度の速さです。

駅の改札では、多くの利用者が立ち止まることなく連続して通過するため、短時間でデータを読み書きする必要があります。

FeliCaは高速な通信を得意としており、交通系ICカードに求められる処理性能に適しています。

MIFAREとは?

MIFAREは、NXPセミコンダクターズが提供する非接触ICカード技術です。

日本国内だけでなく、世界各国の公共交通機関や社員証、会員証、入退室管理カードなどに幅広く使用されています。

当社へのお問い合わせでは、社員証や入退室管理カードとしてMIFAREを利用している企業様も多く見られます。

FeliCaとMIFARE以外にもさまざまなICカードがありますが、今回は代表的なこの2種類に絞ってご紹介します。

FeliCaとMIFAREの主な違いを比較

FeliCaとMIFAREの違いを、主な比較項目ごとにまとめました。

比較項目 FeliCa MIFARE
開発元 ソニー NXPセミコンダクターズ
固有製造番号 IDm UID
主な用途 交通系ICカード、電子マネー、社員証、決済など 社員証、入退室管理、会員証、公共交通など
処理速度 高速な通信を得意とする 幅広い用途に利用されている
セキュリティ 種類によって高度なセキュリティ設定が可能 製品シリーズや運用方法によって異なる
カード価格 比較的高め 比較的抑えやすい
普及地域 日本やアジアを中心に広く利用 世界各国で広く利用

※FeliCa・MIFAREには複数の製品シリーズがあり、セキュリティ機能やメモリ容量は種類によって異なります。

FeliCaとMIFAREの固有製造番号の違い

ICカードには、カードごとに異なる固有製造番号が割り振られています。

専用のカードリーダーを使用すると、そのカード固有の番号を読み取ることができます。

FeliCaの固有製造番号はIDm、MIFAREの固有製造番号はUIDと呼ばれます。

名称は異なりますが、どちらもカードを識別するための番号として利用されます。

社員証や入退室管理カードでは、このIDmやUIDを利用者情報と紐づけることで、誰がカードを使用したかを管理できます。

IDmとUIDの違い
FeliCaではIDm、MIFAREではUIDと呼びます。どちらもカードごとに付与された識別番号です。

FeliCaとMIFAREのセキュリティの違い

FeliCaとMIFAREのセキュリティ性は、使用するICチップの種類やシステムの設計、運用方法によって異なります。

FeliCa Standardでは、カード内に複数の領域を設定したり、暗号鍵を使ってアクセスを制限したりするなど、高度なセキュリティ設計が可能です。

特定のシステムからしかカード内の情報を読み取れないように設定することで、不正な読み取りやデータの改ざんを防ぎやすくなります。

一方、MIFAREにも複数の製品シリーズがあり、簡易的な認証用途に向くものから、高度な暗号化機能を搭載したものまであります。

そのため、「FeliCaは安全でMIFAREは安全ではない」と単純に比較することはできません。

必要なセキュリティレベルに合わせて、適切なカードとシステムを選ぶことが重要です。

FeliCaとMIFAREのカード価格の違い

一般的には、FeliCaカードはMIFAREカードよりも価格が高くなる傾向があります。

MIFAREが世界中で広く普及している背景には、用途に応じた豊富な製品ラインナップと、導入コストを抑えやすい点があります。

ただし、カード価格は以下の条件によって変わります。

  • ICチップの種類
  • カードの発注枚数
  • 印刷方法
  • エンコード内容
  • 可変印刷の有無
  • カードの加工仕様

価格だけでカードを選ぶのではなく、導入予定のシステムに対応しているか、必要な機能を満たしているかを確認する必要があります。

FeliCaとMIFAREのデータ容量の違い

ICカードには、利用者が任意のデータを書き込めるメモリ領域があります。

ICカードへデータを書き込む作業をエンコードといいます。

FeliCa・MIFAREともに複数の種類があり、カードによってメモリ容量やデータの管理方法が異なります。

必要なデータ容量は用途によって変わりますが、社員証や入退室管理では、カード固有のIDm・UIDのみを利用して運用するケースもあります。

実際には、カード内部のメモリ容量をすべて使用せず、識別番号だけをシステムと紐づけて運用しているお客様も少なくありません。

FeliCaとMIFAREは利用中のシステムに合わせて選ぶ

FeliCaとMIFAREの違いが分かったら、次はカード選びです。

ただし、すでに使用中のシステムへICカードを買い足す場合は注意が必要です。

ICカードを利用するシステムには、それぞれ対応しているカード規格が決まっています。

例えば、現在FeliCaに対応した入退室管理システムを使用している場合、価格が安いという理由だけでMIFAREカードへ変更することは基本的にできません。

現在使っているカードの種類が分からない場合

使用中のICカードがFeliCaかMIFAREか分からない場合は、システム会社やカードリーダーのメーカーへ確認してください。

システムの仕様書や、現在使用しているカードの情報があれば、研美社でも確認のお手伝いができる場合があります。

これからICカードシステムを導入する場合

これからICカードを利用したシステムを導入する場合は、まずカードで何を管理したいのかを整理しましょう。

  • 出退勤時刻を記録したい
  • 入室・退室を管理したい
  • 社員証として利用したい
  • 会員情報と紐づけたい
  • 電子マネーや決済に利用したい
  • カード内に情報を書き込みたい

用途や必要なセキュリティ、予算を整理することで、システム選びとICカード選定がスムーズになります。

出退勤管理や入退室管理ならIDm・UIDを使った運用も可能

出退勤管理や入退室管理など、比較的シンプルな用途であれば、複雑なエンコードを行わずに運用できる場合があります。

カードごとのIDmやUIDを読み取り、その番号をシステム上の社員情報と紐づける方法です。

この方法であれば、カード内部へ複雑なデータを書き込まずに運用できるため、導入方法をシンプルにできる可能性があります。

ただし、利用できるかどうかは導入するシステムの仕様によって異なります。

「できるだけ手軽にICカードを導入したい」という場合は、お気軽にご相談ください。

FeliCaとMIFAREに関するよくある質問

FeliCaとMIFAREは互換性がありますか?

基本的に、FeliCaとMIFAREに互換性はありません。

使用する周波数帯が同じ場合でも、通信方式やカードリーダー、システムの仕様が異なるため、対応するカードを使用する必要があります。

FeliCaとMIFAREはどちらが安いですか?

一般的には、MIFAREカードの方が価格を抑えやすい傾向があります。

ただし、ICチップの種類や印刷仕様、発注枚数によって価格は異なります。

社員証にはFeliCaとMIFAREのどちらがおすすめですか?

社員証に使用する場合は、連携する勤怠管理システムや入退室管理システムに対応したカードを選ぶ必要があります。

価格だけで決めず、システム会社へ対応規格を確認してください。

現在使用しているICカードへ追加印刷できますか?

カードの材質や表面状態、印刷面の色などによっては対応可能です。

原則として白無地のカードが対象となりますので、実物や仕様をご確認のうえお問い合わせください。

FeliCaやMIFAREへデータを書き込めますか?

はい。カードの種類やシステムの仕様に応じて、ID・テキストなどのエンコードに対応できる場合があります。

必要な書き込み内容や仕様書をご用意いただくと、スムーズに確認できます。

まとめ|FeliCaとMIFAREは用途とシステムに合わせて選びましょう

FeliCaとMIFAREは、どちらも非接触型ICカードに使用される代表的なICチップです。

FeliCaは高速な通信や高度なセキュリティ設計を得意としており、交通系ICカードや電子マネーなどに広く利用されています。

MIFAREは世界中で広く普及しており、社員証、入退室管理、会員証など、さまざまな用途で利用されています。

どちらか一方がすべての面で優れているわけではありません。

必要な機能やセキュリティ、予算、導入するシステムに合わせて選ぶことが重要です。

  • 現在のシステムに対応するカード規格を確認する
  • 必要なセキュリティレベルを整理する
  • カード内へ書き込むデータ量を確認する
  • 発行枚数と予算を整理する

また、スマートフォンをかざしてWebページへ誘導する用途には、NTAGカードが適しています。


▶ NTAGカードについて詳しく確認する

研美社では、FeliCaカード・MIFAREカードの印刷、エンコード、可変印刷に対応しています。

これからICカードによる勤怠管理や入退室管理をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

武井 恭平営業部

2023年3月研美社へ入社。以前はBtoCを中心とした営業代行を8年程経験。
途中独立も経験しゼロから事業の立ち上げも行う。
現在は第一線で、お客様対応の専門家として様々なプラスチックカード・ICカードを活用した課題解決の提案を行っている。
好きな言葉は「日進月歩」。

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