いつも研美社をご利用くださり、ありがとうございます。
駅やコンビニをはじめ、さまざまなお店でICカードをかざすことが当たり前になりましたが、
以前は磁気カード(黒いストライプが入ったカード)を目にする機会の方が多かったことをご存じでしょうか。

磁気カードからICカードへ移り変わった理由について、
「ICカードは磁気カードよりも優れているからでしょ?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、どちらか一方がすべての面で優れているわけではありません。
ICカードと磁気カードにはそれぞれ長所があり、使用する目的や環境によって使い分けられています。
そこで今回は、「ICカードと磁気カードの違い」について詳しく解説します。
それぞれの特徴やメリット、注意点を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
1.ICカードはデータ容量が多く、セキュリティ性が高い
ICカードとは、プラスチックカードの内部などにICチップを搭載したカードです。
ICは「Integrated Circuit」の略で、日本語では「集積回路」を意味します。
ICチップにはさまざまな規格があり、代表的なものとして
FeliCa(フェリカ)やMIFARE(マイフェア)などがあります。
ICカードが登場した当初は価格が高く、一般にはなかなか普及しませんでした。
その後、交通系ICカードや電子マネー、社員証などに採用されるようになり、現在では幅広い場面で利用されています。
磁気カードと比べると、記録できるデータ容量が多く、
セキュリティ性が高いため、偽造やデータの改ざんに強いことがICカードの長所です。
2.ICカードには「接触式」と「非接触式」がある
ICカードは、大きく次の2種類に分けられます。
- カード表面にICチップの端子が露出している「接触式ICカード」
- ICチップとアンテナがカード内部に内蔵されている「非接触式ICカード」
接触式ICカードの構造

接触式ICカードは、カード表面にある金属端子をカードリーダーに差し込み、
端末と直接接触させることでデータを読み書きします。
銀行のキャッシュカードやクレジットカードなどに使用されています。
非接触式ICカードの構造

非接触式ICカードは、カード内部にICチップとアンテナが内蔵されています。
カードリーダーにかざすことで、無線通信によってデータを読み取ります。
交通系ICカードや社員証、入退室管理カードなどに幅広く使用されています。
3.ICカードを取り扱う際の注意点
ICカードはICチップやアンテナを内蔵しているため、取り扱い方によっては破損や不具合が発生する可能性があります。
特に、次のような使用方法には注意が必要です。
- ズボンのポケットに入れたまま座り、カードを折り曲げてしまう
- カードに強い静電気が加わる
- カードを強く曲げたり、ねじったりする
- 高温になる場所や水分の多い場所で保管する
カード内部のアンテナやICチップが破損すると、カードリーダーで読み取れなくなる場合があります。
長く使用するためにも、カードを折り曲げたり強い衝撃を与えたりしないようにしましょう。
4.ICカードのメリットと注意点
● 記録できるデータ容量が多い
● セキュリティ性が高い
● タッチ式で使いやすい
● IDmやUIDを利用した個体管理ができる
● 運用には専用端末やシステムが必要
● カードの規格に関する知識が必要
● セキュリティ設定が複雑な場合がある
● 曲げや強い衝撃に注意が必要
5.磁気カードは安価で導入しやすい
磁気カードとは、カード表面に貼り付けられた磁気ストライプに、
任意の情報をエンコードできるカードです。
一般的には、カードの裏面などに黒い帯状の磁気ストライプが付いています。
磁気カードリーダーと呼ばれる端末で磁気ストライプを読み取り、
本人確認や決済、ポイントの付与などを行います。
磁気ストライプには、一般的な黒いタイプ以外にも、
デザイン性を重視してストライプが目立ちにくく加工されたものがあります。
また、抗磁力やテープ幅などにも複数の種類があります。
ICカードが普及した現在でも、磁気カードはさまざまな場面で使用されています。
6.磁気カードが使用されている場面
磁気カードは、次のような用途で使用されています。
- 銀行のキャッシュカード
- クレジットカード
- ホテルのルームキー
- ガソリンスタンドの会員カード
- ポイントカード
- 会員証や診察券
7.磁気カードの大きなメリットは価格の安さ
磁気カードの大きなメリットは、カード本体やシステムを比較的安価に導入できることです。
カードの種類や仕様にもよりますが、ICカードと比べるとカード本体の価格を抑えやすく、
大量にカードを発行する場合にも適しています。
日本国内で流通している磁気カードでは、JISⅡ仕様が広く使用されています。
記録できるデータ容量はICカードよりも少ないものの、
会員番号や顧客番号などの限られた情報を記録する用途であれば、現在でも十分に活用できます。
8.磁気カードは磁石や磁気の影響に注意
磁気カードを取り扱う際は、強い磁気に注意が必要です。
磁気ストライプに磁石などが接触すると、記録されているデータが破損し、
カードリーダーで読み取れなくなる場合があります。
特に、マグネット式の留め具が付いた財布やバッグを使用している場合は、
磁気ストライプ部分がマグネットに直接触れないように注意しましょう。
9.磁気カードのメリットと注意点
● カード本体の価格が安い
● 比較的簡単にデータを書き込める
● システムの導入費用を抑えやすい
● 大量発行に適している
● 記録できるデータ容量が少ない
● ICカードよりセキュリティ性が低い
● 磁石や強い磁気の影響を受けやすい
● 読み取り部分のクリーニングが必要になる場合がある
10.ICカードと磁気カードの違いを比較
ICカードと磁気カードの主な違いを、比較表にまとめました。
| 比較項目 | ICカード | 磁気カード |
|---|---|---|
| データ容量 | ◎ 多い | △ 少ない |
| セキュリティ性 | ◎ 高い | ○ 標準 |
| カード価格 | △ やや高い | ◎ 安い |
| 操作性 | ◎ タッチするだけ | ○ カードを通す |
| 用途 | 社員証・交通系IC・電子マネーなど | 会員証・ポイントカード・ホテルキーなど |
カードの価格は、ICチップや磁気ストライプの規格、印刷方法、発注枚数、
エンコード内容などによって異なります。
詳しい価格については、お気軽にお問い合わせください。
11.まとめ|ICカードと磁気カードは用途に合わせて選びましょう
ICカードと磁気カードは、どちらか一方がすべての面で優れているわけではありません。
セキュリティ性や操作性、データ容量を重視する場合はICカード、
カード本体やシステムの導入費用を抑えたい場合は磁気カードが適しています。
使用する環境や目的、必要なセキュリティレベル、発行枚数、予算などを整理したうえで、
適切なカードを選ぶことが大切です。
ICカード.comでは、FeliCaやMIFAREをはじめとした各種ICカードのほか、
磁気カードの製造や印刷にも対応しています。
カードへの情報の書き込みやエンコード、可変印刷にも対応していますので、
ICカードや磁気カードの導入を検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。
「社員の出退勤を管理したい」
「会員カードを作りたい」
「どの規格を選べばよいか分からない」
といった段階からでも、お客様の用途に合ったカードをご提案します。
この記事を書いた人
武井 恭平営業部
2023年3月研美社へ入社。以前はBtoCを中心とした営業代行を8年程経験。
途中独立も経験しゼロから事業の立ち上げも行う。
現在は第一線で、お客様対応の専門家として様々なプラスチックカード・ICカードを活用した課題解決の提案を行っている。
好きな言葉は「日進月歩」。
