【徹底比較】NFCカード NTAG213 / NTAG215 / NTAG216 の違いとは?
NFCカードを選ぶときに、「NTAG213」「NTAG215」「NTAG216」という名称を見かけることがあります。
しかし、実際にどのような違いがあり、どのNFCタグを選べばよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
NTAG213・NTAG215・NTAG216の主な違いは、ユーザーが書き込めるメモリ容量です。
この記事では、NTAG213・NTAG215・NTAG216の容量や用途、選び方のポイントを分かりやすく解説します。
NTAG213・NTAG215・NTAG216の違いを比較
NTAG213・NTAG215・NTAG216の基本スペックを比較表にまとめました。
| タグの種類 | ユーザーメモリ容量 | 書き換え回数 | 通信距離の目安 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| NTAG213 | 約144バイト | 約10万回 | 理論上最大約10cm | 短いURL、デジタル名刺、簡易的な情報登録 |
| NTAG215 | 約504バイト | 約10万回 | 理論上最大約10cm | デジタル名刺、アプリ連携、中程度のデータ保存 |
| NTAG216 | 約888バイト | 約10万回 | 理論上最大約10cm | データ量の多い情報、複数項目を含むプロフィール |
※メモリ容量は、ユーザーが実際に書き込めるデータ量の目安です。
半角英数字は1文字あたり約1バイトですが、日本語やURLに含まれる文字によって必要な容量は異なります。
※通信距離はアンテナサイズ、スマートフォンの機種、設置場所、周囲の金属などによって変わります。
実際の使用時は数cm程度になることが一般的です。
NTAG213・NTAG215・NTAG216の容量と用途
NTAG213は短いURLや大量配布におすすめ
NTAG213は、3種類の中で最もユーザーメモリ容量が小さいNFCタグです。
書き込める容量は約144バイトです。
短いURLやIDコードなど、保存する情報量が少ない用途に適しています。
- WebサイトやSNSへのリンク
- デジタル名刺
- 商品説明ページへの誘導
- キャンペーンページへの誘導
- 簡易的な会員証や認証用途
容量が小さい分、比較的コストを抑えやすいため、大量配布するNFCカードやNFCシールにも向いています。
ただし、長いURLや複数の情報を書き込む場合は、容量を超えて書き込めない可能性があります。
短いURLを登録したい方や、コストを抑えてNFCカード・NFCシールを大量に作成したい方におすすめです。
NTAG215は容量とコストのバランスが良い
NTAG215は、約504バイトのユーザーメモリ容量を持つ中容量タイプのNFCタグです。
NTAG213では容量が不足する場合や、URLに加えて複数の設定情報を保存したい場合に適しています。
- デジタル名刺
- プロフィール情報の登録
- アプリと連携するNFCカード
- 中程度のデータ量を扱う用途
- 特定のゲームやサービスとの連携
NTAG215は、Nintendoのamiiboにも採用されている規格として知られています。
ただし、amiiboに関連する用途では、各サービスの利用規約や知的財産権を確認したうえで使用する必要があります。
NTAG213より多くの情報を保存したい方や、容量とコストのバランスを重視する方におすすめです。
NTAG216は大容量のデータ保存におすすめ
NTAG216は、3種類の中で最も大きい約888バイトのユーザーメモリ容量を持つNFCタグです。
文字情報や設定項目が多い場合、複数の情報をまとめて保存したい場合に適しています。
- 複数項目を含むプロフィール情報
- 詳細な商品情報
- 複数の設定情報を含むデータ
- 容量の大きいNDEFデータ
- 多機能なNFCカード
容量が大きい分、NTAG213やNTAG215と比べて価格が高くなる傾向があります。
保存したい情報量が多い方や、将来的な情報追加も考えて容量に余裕を持たせたい方におすすめです。
NTAG213・NTAG215・NTAG216の共通点
NTAG213・NTAG215・NTAG216は、メモリ容量に違いがありますが、基本的な規格や特徴には共通点があります。
- NFC Forum Type 2 Tagに対応
- ISO/IEC 14443 Type Aに準拠
- 書き換え回数は約10万回
- NFC対応のiPhoneやAndroidで読み取り可能
- URLやテキストなどのNDEFデータを書き込み可能
- 読み取り専用にロックすることが可能
ただし、スマートフォンの機種やOS、アプリ、書き込むデータ形式によっては、利用できる機能が異なる場合があります。
NTAG213・NTAG215・NTAG216の選び方
保存したいデータ容量で選ぶ
NFCタグを選ぶ際に、最も重要なのがメモリ容量です。
短いURLだけを書き込む場合はNTAG213でも対応できることが多いですが、URLが長い場合や複数の情報を保存する場合は、NTAG215やNTAG216が適しています。
NFCタグは、容量を超えるデータを書き込むことができません。
発注前に、実際に書き込みたいデータ量を確認しておきましょう。
コストと発行枚数で選ぶ
一般的には、メモリ容量が大きくなるほどNFCタグの価格も高くなる傾向があります。
展示会やキャンペーンなどで大量に配布する場合は、必要な容量を確認したうえでNTAG213やNTAG215を選ぶと、コストを抑えやすくなります。
使用するアプリやサービスで選ぶ
特定のアプリやサービスでは、対応するNFCタグの種類が指定されている場合があります。
例えば、一部のアプリや機器ではNTAG215が必要になることがあります。
利用予定のアプリやシステムがある場合は、事前に対応規格を確認してください。
URLの長さで選ぶ
同じWebページへリンクする場合でも、URLの長さによって必要な容量が変わります。
アクセス解析用のパラメータを追加した長いURLや、複雑なURLを書き込む場合は、NTAG213では容量が不足する可能性があります。
URLを短縮する、自社サイトの短い転送用URLを利用する、容量の大きいNFCタグを選ぶなどの対応を検討しましょう。
用途別におすすめのNFCタグを比較
| 使用目的 | おすすめのタグ | 選ぶ理由 |
|---|---|---|
| 短いURLへの誘導 | NTAG213 | 必要な容量が少なく、コストを抑えやすい |
| デジタル名刺 | NTAG213またはNTAG215 | URLのみなら213、複数情報を保存する場合は215が適している |
| アプリやゲームとの連携 | NTAG215 | サービスによってNTAG215が指定されている場合がある |
| 詳細なプロフィールや複数データ | NTAG216 | メモリ容量が大きく、情報量の多い用途に対応しやすい |
| 展示会やキャンペーンでの大量配布 | NTAG213 | 短いURLへの誘導であれば、比較的コストを抑えやすい |
NTAG213・NTAG215・NTAG216に関するよくある質問
WebサイトのURLを書き込むだけならどれがおすすめですか?
短いURLを書き込むだけであれば、NTAG213で対応できることが多いです。
ただし、アクセス解析用のパラメータなどが付いた長いURLの場合は、容量が不足する可能性があります。
実際のURL容量を確認してから選びましょう。
NTAG213とNTAG215では読み取り距離が違いますか?
メモリ容量が大きいほど読み取り距離が長くなるわけではありません。
読み取りやすさは、NFCタグのアンテナサイズや形状、スマートフォンの機種、設置場所、周囲の金属などによって変わります。
NTAG216を選んでおけば間違いありませんか?
NTAG216は容量が大きいものの、保存する情報が少ない場合は容量を使い切らず、コストが高くなる可能性があります。
必要なデータ量や用途、発行枚数を確認し、過不足のないタグを選ぶことが大切です。
NFCカードは何度でも書き換えられますか?
NTAG213・NTAG215・NTAG216は、約10万回の書き換えに対応しています。
ただし、読み取り専用にロックした場合は、原則として再度書き換えることができません。
ロック設定を行う際は、書き込んだ内容を十分に確認してください。
まとめ|用途と容量に合ったNTAGを選びましょう
NTAG213・NTAG215・NTAG216の大きな違いは、ユーザーが書き込めるメモリ容量です。
- NTAG213:短いURLやシンプルな用途、大量配布におすすめ
- NTAG215:中程度の容量が必要な用途やアプリ連携におすすめ
- NTAG216:詳細な情報や複数データを保存する用途におすすめ
NFCカードは、メモリ容量を超えるデータを書き込むことができません。
まずは、NFCカードにどのような情報を書き込みたいのかを決め、URLの長さや必要なデータ量を確認してからタグを選びましょう。
研美社では、用途に合わせたNFCカードやNFCタグシールの印刷、URLの書き込み、エンコードにも対応しています。
どのNFCタグを選べばよいか分からない場合も、お気軽にご相談ください。
この記事を書いた人
村上 泰佑営業部
大学卒業後、大手情報通信業の会社に入社。
その後は美術関連などのクリエイティブ業に従事、箱メーカーや研美社にて12年の工場長、プロダクトマネージャーを経験。
現在は営業部の第一線として製造の経験を生かした幅広いカード製作の提案を行っている。
特にICカードやシステム絡めた営業を得意としている。
