【徹底比較】NFCカード NTAG213 / NTAG215 / NTAG216 の違いとは?

2025.08.13

NFCカード NTAG213 / NTAG215 / NTAG216 の違いとは?

NFCカードを選ぶとき、「NTAG213」「NTAG215」「NTAG216」という名前をよく見かけます。
でも実際には何が違うのか、どれを選べばいいのか分からない方も多いはず。
そこで今回は、これら3種類のタグの特徴や違いをわかりやすくまとめました。


1. 基本スペック比較表

タグ種類 ユーザーメモリ容量 書き込み回数 通信距離(理論値) 主な用途
NTAG213  約144バイト 100,000回 ~10cm 固定URLリンク、名刺、簡易設定用
NTAG215  約504バイト 100,000回 ~10cm 可変URLリンク、Amiibo、データ量中程度の用途
NTAG216  約888バイト 100,000回 ~10cm 大容量データ、名刺+プロフィールなど

※容量はユーザーが実際に書き込めるデータ量です。1文字1バイト換算で考えるとイメージしやすいです。


2. 容量の違いと使い分け

NTAG213

・最も容量が小さいタイプ(約144バイト)

・短いURLやIDコードを登録するのに最適、長いURLは書き込めない可能性もあるので注意が必要

・コストが安く、大量配布にも向く

NTAG215

・中容量タイプ(約504バイト)

・可変URLに最適、Nintendo Amiiboで採用されているタイプ

・URL+簡単なプロフィールや複数の設定情報を保存できる
例)デジタル名刺、Amiibo作成

NTAG216

・最大容量タイプ(約888バイト)

・文字やデータ量が多い場合に最適


3. その他の共通点

・規格:全てNFC Forum Type 2 Tag、ISO 14443A準拠

・耐久性:書き換え回数は約10万回

・読み取り:ほとんどのスマートフォン(iPhone/Android)で利用可能

・通信距離:理論値は10cm前後ですが、実用的には数cm


4. 選び方のポイント

  1. 容量
     保存したい情報量で選ぶ。URL書込みなら213や215、詳細プロフィールや複数リンクなら216。

  2. コスト
     容量が大きいほど価格も高め。大量配布なら213や215がコスパ◎。

  3. 用途
     Amiiboや一部アプリでは215が必須。用途に合う規格を確認しましょう。


まとめ

・NTAG213 → 安くてシンプルな用途向け

・NTAG215 → 中容量、Amiiboや汎用的な用途

・NTAG216 → 大容量、多機能カードや詳細データ向け

NFCカードは容量オーバーすると書き込めないため、用途に合ったタグを選ぶことが重要です。
これからNFCカードを活用する方は、まず何を入れるかを決めてから選びましょう。

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この記事を書いた人

村上 泰佑営業部

大学卒業後、大手情報通信業の会社に入社。
その後は美術関連などのクリエイティブ業に従事、箱メーカーや研美社にて12年の工場長、プロダクトマネージャーを経験。
現在は営業部の第一線として製造の経験を生かした幅広いカード製作の提案を行っている。
特にICカードやシステム絡めた営業を得意としている。

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